こんにちは。せな(@senaaablog)です。
今回は、堀内都喜子さんの著書「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」を紹介していきます。
この書籍は、3年連続で「幸福度No.1」になった国フィンランドを著者の堀内都喜子さんがめちゃめちゃわかりやすく説明してくれている本です。
堀内都喜子さんというと、フィンランド・ユヴァスキュラ大学大学院で修士号を取得し、フィンランド系企業を経て、現在はフィンランド大使館で広報の仕事をされている方です。
実際にフィンランドで数年間過ごし、その時の経験や感じたことをもとにフィンランドの特徴を教えてくれているので、説得力があり、自分の理想の働き方のいいヒントになりました。また、生き方は人それぞれで自分がどんな生き方、働き方をしたいのか、考えるいい機会になりました。
結論
あなたのしたいことをして生きよう!
フィンランドが幸福度3年連続No.1の理由
フィンランドが幸福度3年連続No.1の理由、それは「ワークライフバランス」の充実だと思います。
休みを犠牲にして頑張るわけでなく、仕事時間はしっかり働き、仕事が終わると好きなことに打ち込んだり、家族との時間を大切にしたり、とにかく自分がしたいことをする、つまりワークライフバランスが整った国なのです。
また、有給をほとんど夏にまとめて取り、1ヶ月はしっかり休む。有休消化率はどんな仕事であれほぼ100%であり、「ゆとり」という表現がぴったりです。
日本はゆとりゆとりと憎まれ口で言われることが多いですが、フィンランドの場合、いい意味でのゆとりだと感じました。
ワークライフバランスが取れている要素として、自由・平等・仕事・ウェルビーイングが挙げられます。この4つの要素をこれから紹介していきます。
ワークライフバランス
自由
フィンランドという国はとにかく「選択が自由」です。
どういうことかというと、選択肢が多くあるというよりも、選択を限定する要素が少ないということです。フィンランドでは年齢、性別、家庭の事情とかは大した障壁にならないようです。
それに、選ぶものを一つに絞る必要はなく、好きでやる気があるのであればAもBも選択していい。趣味もたくさん持っていいし、文系も理系もどちらの学位を取ってもいい。
皆が自分の考える最良の人生に向かって必要な選択をし、実現していく機会が均等に持っている。
それがフィンランドという国です。
趣味も仕事も生き方も全てが自由ということは、本当に自分が生きたいようにできるということですね。自分がしたいことを何かに縛られることなく、好きなようにできるというのは、誰もが望んでいることです。それができているからこそ幸福度がNo.1なのだと思いました。
平等
どんなふうに平等かというと以下の通りです。
- 肩書き関係なし
- 男性でも育休
- 女性でも管理職
肩書き
どんなふうに生きていたとしても何らかの肩書がついて回ります。
例えば会社に属していると◯◯会社のセナさん。係長の△△さん。コミュニティに属している限り、日本では必ず肩書きで見られます。
しかし、フィンランドの場合は肩書きはほとんど関係ありません。
役割や役職がその人の価値の評価につながるわけではないのです。
それよりも「何をしたのかという事実や結果」、「どのくらいのスキルや知識を発揮したのか」、「倫理的にやったのか」、「周りとの協力はどうだったのか」が大事です。しかも、上司だけでなく、周りにいる人の目にはどう写っているのか。それがその人の価値を作っていくのです。
同時に経営陣は従業員の話に耳を傾けるし、従業員は自分たちの環境や仕事に影響を与えることができる。部下から見て改善点があれば、上司にフィードバックしたり、批判したりすることも難しくないです。
このように肩書きがほとんど関係ないからこそ、決定にかかる時間が少なく、すぐに行動に移すことができるのでしょう。
育休
日本の場合、育児は女性がすべきという風潮がいまだに残っています。
たしかに少しずつ男性の育児も理解されるようになってきてはいますが、他国に比べればまだまだです。
フィンランドは現在8割の父親が育児休暇をとっていますが、いずれも3週間から2ヶ月と母親に比べると少ないです。
しかし、日本に比べると、しっかり男性も育児休暇を取得し、母親の負担を減らし一緒に頑張っている印象です。
管理職
日本は管理職は男性の割合が高く、女性は評価されづらい社会だという風潮です。
素晴らしい考えを持っている女性がいたとしても未だに総理大臣はいませんし、女性の管理職は男性に比べるとごくわずかです。更に年功序列の会社が多く、直接社長にあったり、上に意見をするのは難しいです。
しかし、フィンランドでは、女性大統領も輩出したり、男性メインの力仕事の会社であっても女性管理職がいたりと、実力主義の文化が強いです。また、何か意見することがあれば、直接社長に会いに行ったり、直属の上司にも意見することが難しくありません。
この実力主義社会を日本でも取り入れることができれば、企業や個人の成長速度はさらに増すのではないかと思います。
仕事
ライフワークバランスのワークにあたる部分です。日本人の大半の人は1週間の大半を仕事に時間を費やしています。
その仕事でも自由であればそれはとても幸福だとは思いませんか?
それではフィンランドの仕事に対する考え方を見ていきましょう。
定時で帰る
まず第一に定時で家に帰る人ほど仕事ができると思われます。
日本では残業しないと気まずい、上司よりも早く帰るのは気がひけると思われますが、フィンランドでは逆です。早く家に帰ろうとみんなが思ってます。先ほどもあげたように上司も部下も関係ないので終わった人から帰って行きます。
働き方
次に働き方で面白いものが二つあります。それはフレックスタイム(出勤時間)とテレワーク推奨です。
フレックスタイムは日本でも導入している企業がありますが、フィンランドに比べたらまだまだです。
また、テレワークは3割ほどが移行しています。働き方も自由な形が取れるので、働きやすそうです。
そのほかにもいくつか特徴があります。今回は3つ紹介します。
- 残業したらその分他の日に休みをとる
- 仕事の合間にコーヒー休憩があったり、エクササイズ休憩があったりする
- 会議をサウナやいつもとは違う場所を借りて実施する
ウェルビーイング
フィンランドの仕事文化に欠かせないのがウェルビーイングです。
フィンランド人はウェルビーイングという言葉をよく使い、重視します。
ウェルビーイングとは、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念です。
会社は利益を生む必要があるが、従業員一人一人が心身共に健康的な状態であることが、「従業員のモチベーション」「人間関係」「会社へのいい意味での忠誠心」「コミットメントの向上」につながり、会社組織としてプラスに働きます。
とにかく企業や組織が追求するのはウェルビーイングと効率です。ただ、就業時間を短くするのではなく、ITを積極的に取り入れ、無駄な書類やプロセスを省いて、単刀直入に進めていく。これまでのやり方やしがらみはドライに切り捨て、より効率的にも費用的にもいいと思ったことを導入することが大事です。
要するに良いと思ったことに対する行動がとにかく早いってことです。
まとめ
- 自由な選択ができる
- 社会的に平等
- 働き方の柔軟性
- ウェルビーイングが大事
いかがだったでしょうか?
この記事を読むだけで、自分がどのような生活を送りどんなことをしていきたいのか考えるいい機会になったと思います。
この記事を読んだ後にして欲しいことは一つだけです。
それは、「あなたのしたいことを紙に書き出し、少しずつ実行に移し、自分の理想の生活を手に入れる」ことです。
もし、この記事を読んで、もっと詳しく知りたいという方のために、載せておきます。